女性の抜け毛が増える原因として、ホルモンバランスの変化が大きく関わっています。これまで多くの女性から髪の悩みについて聞いてきましたが、ホルモンバランスの変化によって抜け毛が増えることは珍しくありません。ホルモンバランスは「妊娠」「出産」「更年期」といった、人生の節目で大きく変化します。
女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、髪を健康を保つ働きがあるとされています。特にエストロゲンは髪の成長期を長くし、ツヤのある丈夫な髪を育てるのに欠かせないんです。でも、このホルモンバランスが崩れると、髪にも悪影響が出ます。
先日も、とある女性から「出産後に髪が抜けすぎて心配です」という相談を受けました。妊娠中は女性ホルモンが増加して、ツヤのある髪になる人が多いのですが、出産後は急激にホルモン量が減少します。すると、大量に髪が抜けるといった症状に陥るのです。出産後の抜け毛は「分娩後脱毛症」と呼ばれます。
今回相談してきた彼女の場合は、シャワーを浴びると、毎回髪が大量に抜け落ちるそうです。たしかに不安になるのも仕方ありません。しかし分娩後脱毛症は一時的なものなので、「8ヶ月くらいしたら抜け毛は無くなりますよ」とアドバイスしたところ、彼女は少し安心した様子を見せ、帰って行きました。
更年期も、髪にとっては大きな転機です。40代後半から50代にかけて、エストロゲンの分泌が急激に減少し、髪のサイクルが乱れます。更年期に入ったころから「前髪が薄くなった気がする」「髪にコシがなくなった」といった悩みを持つ女性が多いのも、エストロゲンの減少によるものです。
毎日の生活習慣も、ホルモンバランスに大きく影響を及ぼします。知人の女性も、仕事の締切で数日徹夜し、不規則な食事が続いていたそうなのですが、「最近抜け毛が増えた」と嘆いていましたね。ストレスや睡眠不足は自律神経を乱し、結果としてホルモンバランスにも悪影響を及ぼします。
では、ホルモンバランスを整えて抜け毛を減らす手っ取り早い方法はなのでしょうか?
残念ながら、ホルモンバランスは簡単に整えることはできません。大豆製品を積極的に取り入れたり、早寝早起きをしたり、適度な運動を心がけたり・・・とやるべきことはたくさんあります。生活習慣を整える⇒ホルモンバランスが整う⇒抜け毛が減る、といったサイクルが必要不可欠なので、必ず長期戦になります。
ただ、生活習慣を整えても抜け毛が減らない場合は、育毛剤や育毛シャンプー、育毛サプリなど、補助的なサポートを加えるのも1つの手です。
ただし、どんな育毛アイテムを使ったとしても、質の悪い製品では効果を実感することはできません。そのため、商品情報やレビューをしっかりと吟味した上で、質の高い薄毛対策アイテムを選ぶことが重要なのです。